プロフィール「彼女は、ピアニストとして素晴らしい才能を持つのみならず、類い稀な感受性と繊細さを兼ね備えた特別なピアニストとして、多くの演奏パートナーから尊敬を集め支持されています。彼女は、どの瞬間も驚くほど冴えた音楽的感性に満ち、存在感があるのです。」
宮廷歌手 アンゲリカ・キルヒシュラーガー 村上明美は今日最も注目すべき、歌曲・室内楽ピアニストである。 これまで、ヨーロッパで数々の重要な音楽祭に出演のほか、コンツェルトハウス・ベルリン、ミ ュンヘン・プリンツレーゲンテン劇場、ガスタイク、ケルンフィルハーモニー、バイロイト辺境伯歌劇場、フランス・リール オペラ劇場、スペイン・バルセロナ・カタルーニャ音楽堂等での演奏会で高評を博す。 アンゲリカ・キルヒシュラーガー、ダニエル・ベーレ、トーマス・バウワー、中嶋彰子、ベンヤミ ン・アップル、ユリアン・プレガルディエン、ヴァレア・サバドゥス等と歌曲共演し、多くの国際的歌手から信頼を集める。 室内楽では、べルリン・フィルハーモニー管弦楽団オーボエ奏者 クリストフ ・ハルトマン、 バイエルン国立管弦楽団コンサートマスター ダーヴィッド・シュルトハイス、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 ソロビオラ奏者 ジャノ・リスボア、同オーケストラ ソロクラリネット奏者 ラスロ・クーティ等と共演。ピアノトリオではゴールドムント・クァルテットのピンカス・アット(バイオリン)、ラファエル・パラトーレ(チェロ)と共演。ヘルムート・ドイチュともピアノ連弾にて共演。 彼女の演奏活動は、これまで定期的にバイエルン放送局、ドイチェヴェレ等の放送局に収録されて いる。南ドイツ紙は彼女の「美しく色彩溢れ、明確で透明感のある演奏」に言及し、「エクセレ ントな村上明美」と称えた。また、同紙の 2018 年文化部門にて「期待のホープ」に選出された。 アンドレアス・ブルクハルトとの CD「ゲーテ歌曲集」をリリース。この CD は 2019 年度 OPUS KLASSIK 賞の新人賞声楽部門にノミネートされた。2025年にはマティアス・ヴィンクラーとの「美しきマゲローネ姫」の録音リリースが予定されている。 権威ある「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」声楽部門の公式ピアニスト。 村上明美は兵庫県西宮市出身。3歳より、バレエ、4歳よりピアノを始める。 京都市立芸術大学で学んだ後、フライブルク音楽大学、ミュンヘン音楽・演劇大学にて修了。彼 女の才能は、ユーディ・メニューインの設立した ドイツの“Live Music Now 協会“に長期にわたりサポートされ、多くの演奏会の他、奨学金を授与された。 日本国内ではベンヤミン・アップルと共に 2018 年『サントリー1万人の第九』に続き 2019 年 『音舞台』(MBS) に出演。いずみホールにて中嶋彰子氏とのリサイタルを行なった他、2020年に京都コンサートホールにて大西宇宙氏と共演。 これまでに、田隅靖子、坂井千春、フェリックス・ゴットリープ、 ヘルムート・ドイチュ各氏に師事。世界的歌曲ピアニストのヘルムート・ドイチュ氏は彼女を「私が長年にわたり出会った多くのピアニストの中で、彼女は今日最高のリートピアニストの一人である」と評した。 後進育成にも積極的で、様々なマスタークラスに参加の他、レーゲンスブルク音楽大学のコレペティトールとして声楽科の指導を行う。 ドイツにて若手歌手登竜門とされる『全国ドイツ声楽コンクール ベルリン』にて2022年、2024年のファイナルでの審査員を務める。1966年より開催される歴史あるこのコンクールで、アジア人として初めての審査員抜擢であった。 2017年より、村上明美はニュンフェンブルク城で開催される歌曲演奏会シリー ズ「LIEDERLEBEN」の芸術監督を務める。 ミュンヘン在住。 |